久米桂一郎
久米桂一郎は、黒田清輝と共に明るい外光派の画風を広げ、明治洋画壇の指導的役割を果たしました。また中期以降は美術行政家、教育者としての功績を多くのこしました。
油彩画作品
林檎拾い/明治25(1892)年6年間のフランス留学後半期を
過ごしたブレア島での代表作。
秋景/明治28(1895)年1900年パリ万博に出品された三点のうちの一点。
水彩画作品・デッサン
三津浜風景/昭和5(1930)年桂一郎は30歳に入ると間もなく油彩画の制作を止めますが、水彩は晩年まで描き続けました。
裸婦習作フランス留学中は師のもとで日々デッサンの研鑽を積み、その点数は150点以上にのぼりました。
業績と活動
美術解剖学の講義メモ東京美術学校で教えていた際の講義メモ。
写真1900年、パリで白馬会の仲間たちと撮影したもの。黒田のほかに岡田三郎助、和田英作らの顔も見られます。
仲間・教え子の作品
「画室にての久米桂一郎」1889年黒田清輝(1866~1924)。生涯の僚友・黒田が、共に過ごしたフランス留学時代の久米を描いた作品。
「夏の野」1888年頃ラファエル・コラン(1850~1916)。久米と黒田の師、ラファエル・コランが描いた「晩夏」のための下絵。
楢原健三「オランダ屋敷にて(長崎)」
油彩 1985年